本日2021年3月14日からカナダは、サマータイムになったので、
今回は、サマータイムについてご紹介いたします。
サマータイムって何?
サマータイムとは、夏を中心とした7〜8ヶ月の間、時計の針を1時間早める制度です。
欧米諸国やオーストラリア等で導入されています。
国や地域によって導入時期は異なりますが、
北半球では、3月頃から10・11月頃にかけて実施され、
南半球では、9・10月から3・4月にかけて実施されています。
アメリカやカナダでは、Daylight Saving Time (DST)と呼ばれ、
直訳すると日光節約時間、日出時間が早くなる期間に、
明るい時間を有効活用しましょうという目的で実施されています。
具体的な効果としては、陽が出ている間に活動することで、照明による消費電力の節約、
暗い時間での活動の時間を減らすことで、交通事故や犯罪発生率の低減が期待できるとされています。
但し、実際には、時間が変更となった直後に、北米では、交通事故が増加したり、
欧州では、期待どおりの省電力効果が得られていない等、反対の声もある。
特にEU、スイスでは、サマータイムの廃止も検討されているようです。
サマータイムを採用している国
主な実施国は、
北米:アメリカ、カナダ、メキシコ、バハマ、キューバ、ハイチ
南米:チリ、パラグアイ
ヨーロッパ:EU加盟国、アルバニア、アンドラ、ボスニア、バチカン市国、コソボ、リヒテンシュタイン、モルドバ、モナコ、モンテネグロ、北マケドニア、ノルウェー、サンマリノ、セルビア、スイス、ウクライナ、イギリス
オセアニア:オーストラリア、ニュージーランド、フィジー、サモア
アジア:イラン、イスラエル、パレスチナ、ヨルダン、レバノン、シリア
日本では、サマータイムが採用されていないので、あまり馴染みはないかもしれませんが、
世界を見ると、案外サマータイム実施国は多いんです。
とはいえ、国によっては、一部地域では実施されていなかったりと、
制度としては、やはり賛否両論あるみたいですね。
各国のサマータイムについて
ここでは、主要国のサマータイム制度についてご紹介いたします。
※2021年3月14日時点
🇺🇸アメリカのサマータイム
開始: 3月第2日曜日 2:00AM
終了:11月第1日曜日 2:00AM
例外:アリゾナ州とハワイ州では、サマータイムを採用しておりません。
期間としては、毎年34週間なので、1年の65%は、サマータイムを実施していることになります。
開始日は、午前2時になるタイミングで、時間が午前3時まで1時間一気にすすみ、
終了日は、午前2時になるタイミングで、時間が午前1時まで1時間戻ります。
ちなみに、英語では、
開始日に1時間進むことを”Spring Forward“、
終了日に1時間戻ることを”Fall Back“と呼びます。
“Spring”は、「春」や「跳ぶ」という意味があり、”Forward”は、「前に進む」という意味で、
(時計の針が1時間)跳んで前に進むという”Spring Forward”と
春頃に開始されることから、季節の「春」に時間が進むという”Spring Forward”をかけた言葉です。
Fall Backというのは、「後退する」という意味ですが、これも時計の針が1時間「戻る」ことと、
季節の「秋」= “Fall”に(時間が)戻るをかけた言葉です。
🇨🇦カナダのサマータイム
開始: 3月第2日曜日 2:00AM
終了:11月第1日曜日 2:00AM
※ユーコンやサスカチュワン地方等、一部の地域では、サマータイムを実施していない
2007年に、サマータイム実施期間が少し長くなっているのですが、
これは、アメリカの制度変更に合わせて、カナダも変更したものです。
陸続きになっているので、合わせたほうが、都合が良いのでしょうね。
過去のニュースでは、首都のあるオンタリオ州では、
将来的に年中同じ時間の設定にしましょうとなっているようです。(英語記事)
🇲🇽メキシコのサマータイム
開始: 4月第1日曜日 2:00AM
終了:10月最終日曜日 2:00AM
※アメリカ国境近くの地域では、カナダと同じように2007年に、アメリカの期間変更に合わせて、
実施期間が変更されています。
※ソノラ州では、サマータイムの採用なし、キンタナ・ロー州では、2015年に廃止されています。
ちなみにキンタナ・ロー州は、観光で有名なカンクンがある州です。
🇪🇺ヨーロッパのサマータイム:EU加盟国
開始: 3月最終日曜日 2:00AM(中央ヨーロッパ時間)
終了:10月最終日曜日 2:00AM(中央ヨーロッパ時間)
開始日の午前2時に1時間進み、午前3時とするところは、北米と同じですが、
終了日は、午前3時に1時間戻し、午前2時となります。
※アメリカやカナダでは、午前2時→午前1時となるので、戻るタイミングが1時間遅いですね。
アメリカやカナダより、少し期間は短いですね。
EUでは、今年2021年にサマータイムを廃止することが決まっていて、
各国でサマータイム・元々の標準時間のどちらを、
今後の標準時間に採用するのか等の対応が必要となっています。
ワーストケースは、時差のない隣国(ドイツとフランス等)で、別々の時間が採用されることです。
(実際には、起きないと思っていますが、、、)
🇬🇧イギリスのサマータイム
開始: 3月最終日曜日 1:00AM
終了:10月最終日曜日 1:00AM
EUでは、サマータイムの廃止が決定していますが、
EUを離脱したイギリスも同じくサマータイムを廃止するのかは、気になるところです。
🇦🇺オーストラリアのサマータイム
開始:10月第1日曜日 2:00AM
終了: 4月第1日曜日 3:00AM
例外:ノーザンテリトリー(ダーウィン等)、西オーストラリア州(パース等)、
クイーンズランド州(ケアンズ、ブリスベン、ゴールドコースト等)
🇳🇿ニュージーランドのサマータイム
開始:9月最終日曜日 2:00AM
終了:4月第1日曜日 3:00AM
🇯🇵日本のサマータイム
日本では、サマータイムが採用されていませんが、
実は、昔は、一時期サマータイム制度がありました。
戦後の連合国軍占領期、
1948年(昭和23年)〜1951年(昭和26年)までは、
夏時刻法に基づき、サマータイムが実施されていました。
余談ですが、当時の日本での名称は、サマータイムではなく、
「サンマータイム」
でした。
まとめ
日本に住んでいる人にとっては、サマータイムなんて関係なーい、
と思われるかもしれませんが、日本と海外の時差が変わるので、
旅行や電話連絡等の際は、時間を間違えないようお気をつけください。
特に旅行の際は、スマートフォンやスマートウォッチを持っていれば、
ネットワーク接続時に自動で更新してくれるので、わざわざ自分で設定する必要がなく便利です。
個人的には、いつもiPhoneとApple Watchを身につけて、出かけています。
というわけで、サマータイムについてのご紹介でした。
ここ、ケベック州モントリオールと日本の時差は、今日からー13時間。
日本の午前9時が、モントリオールの午後8時です。
ではでは、チャオチャオ!
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